教育コラム「子どもの考えに賛成できない時の対応」

神戸のプリスクール【KEA】について
【2024年度】生徒募集のご案内

 

こんにちは!Kobe English Academy の事務局です。

2月も半ばにさしかかろうとしています。明日はまた寒くなるとか… 。

早くあたたかくなるといいなと思いますが、あたたかくなる頃には、年長のK3さんは、卒園です。KEAのお友達や先生方と過ごすのもあと1カ月半。いっぱい楽しんで思い出を作ってほしいと思います。

そうそう、寒い日でも、子ども達はパークにでかけていきます。海を背景に撮ったこのパークでの写真、神戸ならではだなぁと思って選びました。大好きなロブ先生と遊ぶ子ども達、ちゃーんと順番待っているんですね!!

 

さて、今回は、教育コラム「子どもの考えに賛成できない時の対応」です。

KEAのペアレンティング講座でお世話になっている江藤真規先生のコラムです。

こちらのブログは、KEA at home(KEAのオンラインスクール)でご紹介したものになります。

(https://online.kobe-english-academy.com/2023/02/14/correspondence/)

KEA at home 第19回コラムも、引き続き子育てコーチングをご専門とする、
江藤真規先生のコラム「子どもの考えに賛成できない時の対応」をご紹介します。

子どもを否定したり、批判したりしたくない。

子どもをしっかりと受容し、自己肯定感を高く保ちたい。

イライラしたり、ガミガミ小言を言ったりする母親にはなりたくない。

だから、子どもの意見をできるだけ受け入れたい。

特に、最近の子育て中の保護者の皆さんには、おおらかな心で子どもを受け入れる親になりたい
という欲求が強くあるように感じます。

日本人の自己肯定感の低さが露呈されていますが、このことが「自分にOKを出せる子ども育て」
への関心につながっているのかもしれません。

しかし、子どもの考えに賛成できない…。

子育ての日常には、当然このような場面もあるはずです。

どこまで子どもを受け入れたら良いのでしょうか。

親としての意見を、どこまで伝えていいのでしょうか。

明確な線引きがないこの問いの答えへの対処を考えていきましょう。

 

受容とは
子どもの意見と自分の意見が異なる時の対応の仕方
1.受容的な態度で話しを聴く
2.自分の考えはIメッセージで伝える
共感と同感を分けて、相互尊重の関係性を築く

 

受容とは

まずは、受容という言葉の意味から考えていきましょう。

受容とは、受け入れること。
相手のありのままを受け入れること」が、受容です。

相手の言葉や感情等を、自分の価値観で評価したり、批判したりすることなく、相手をそのまま受け入れる行為のことを、受容と言います。

しかし、なぜ、子どもを受容する必要があるのでしょうか。

人には、一人の価値ある人間として、生まれながらに尊厳を持つ人間として、受け止められたいという欲求があります。

もちろん子どもも同様です。

よって、子どもに対する受容的な態度は重要、ということになります。

他方、受容とは、相手の欲求や態度をそのまま受け入れることとは異なります。

できないことは「できない」と毅然とした態度で伝えますし、何もかも受け入れるということではありません。

となると、子どもを受容しつつ、自分の意見を伝えることも可能である…ということになりますね。でも、どうやって…?

「それは違うと思う」

「あなたは間違っている」

これでは、信頼関係が崩れ、自分の意見さえも伝わらなくなってしまいます。

子どもの意見と自分の意見が異なる時の対応の仕方

子どもの意見と自分の意見が異なる時には、どう対応すればよいのでしょうか。

否定・批判でもなく、子どもの意見に合わせてしまうわけでもない、「子どもを受容しつつ、自分の意見を伝える」対応の仕方を2つご紹介します。

 

1.受容的な態度で話しを聴く

子どもの話しをまずは一旦受け止める姿勢が必要です。

子どもの意見に賛成、反対、という自分の感情はさておき、「今、子どもがそう思っている」のは事実なのです。この子どもの気持ちを受け止めることが、まずは大切です。

「あなたはそう思っているんだね」

と、子どもの思いを受容する態度で子どもの話を聴きましょう。

話しを聴く際には、自分の心をニュートラルに保つことが必要です。

余計な解釈はつけていないかを確認しながら、

この子はどんな世界を見ているのだろう」と子どもの話を聴いてください。

異なる考え方を相手(この場合子ども)に届けるためには、両者の間に信頼関係が必要です。

「この人は自分のことを深く理解してくれている」
「この人は自分のことを大切に思ってくれている」

という前提があってこそ、その後の言葉が相手に届くようになるはずです。

信頼関係を作るためには、「受容的に聴くこと」が一丁目一番地。

親が自分の話を受容的に聴いてくれることで、子どもは親に信頼感を持ち、その後の話しが届きやすくなるはずです。

 

2.自分の考えはIメッセージで伝える

とかく子どもへの言葉は評価的、指導的になってしまいがちです。

それは、子どもを守らなければと思うから、そして、親の方が圧倒的に経験則があるからです。

自分が通ってきた道故に、「もっと良くなってもらいたい」という気持ちが、評価的、指導的な言葉を生み出します。

しかし、親子の関係は上下の関係ではありません。

 

「あなたの言うことは間違っている」

「あなたはまだ子どもだから知らないのよ…」

 

このような気持ちで自分の考を示してしまうと、子どもの耳には何も入らなくなってしまいます。

「お母さんは何もわかってくれない」という寂しさや「どうせ自分は駄目なんだ」と、自己評価の低下だけが残ってしまい兼ねません。

伝える際には「お母さんはこう思うよ」とIメッセージで伝えましょう。そう考える「理由」も説明すれば、更に伝わりやすくなるはずです。

 

※Iメッセージ
私(I)を主語にして伝えるメッセージのこと

「自分はどう思うのか」
「なぜ、そう思うのか」

これをIメッセージ伝え、その上で子どもの気持ちも聴いてみましょう。

「あなたはどう思う?」
「そう思う理由を教えてくれる?」

互いに意見を伝え合うことで、新しい考え方が見つかるかもしれません。

自分の意見を伝え、子どもの意見も聴く。

このやり取りが、親にとっては、子ども理解にもつながるはずです。

 

共感と同感を分けて、相互尊重の関係性を築く

子どもの意見をすべて受け入れる必要はありません。何でも賛成する必要もありません。

しかし、子どもがそう感じているということには共感してあげましょう

そして、子どもの気持ちを理解してあげましょう。

「あなたはそう感じているのね」

このように、共感と同感を区別して考えれば、子どもとの関係性は相互に尊重しあえる関係性となるはずです。

互いに相互尊重の関係を作ったうえで、「これは子どものために伝えなければ」と思う意見がある場合は、しっかり伝えることが必要でしょう。

「あなたの意見はよくわかった。その上で、お母さんはこう考えるんだ」

という具合です。もちろん、そう考える理由も丁寧に説明しましょう。

説得するのではなく、子どもが納得することを目指します。

相互に尊重しあえる関係性があれば、異なる意見は「対立」ではなく、きっと「広がり」になっていくと感じます。

記事執筆 
KEAプログラムコーディネーター
江藤真規

https://saita-coordination.com/

株式会社サイタコーディネーション代表取締役
(サイタコーチングスクール主宰)
博士(教育学)
アカデミックコーチング学会理事

公益財団法人民際センター評議員
一般財団法人教育振興財団理事

いかがでしたでしょうか。「Iメッセージ」というのを初めて聞きました。コミュニケーションを図る上でとても大切だと思いました。まずは「受容」そしてお互いの関係性をしっかり構築したうえで、意見を伝える。そんなアプローチができるとお互いの距離は狭まりつつも、広がりができるように思います。

最後に、KEA Junior、Daily Classの募集内容をご案内いたします。ぜひWebsiteにもアクセスしてください!!

KEAへのご入学をご検討の皆様へ

2023年度【KEA Junior】募集要項

対象年齢 2020年4月2日〜2021年4月1日生まれ
保育時間と定員 ・週5日クラス
・週3日クラス(水木金)
・週2日クラス(月火)
*時間は、全て8:45~14:45(ランチは、スクールから提供)
*各クラス定員8名
(各日1名程度の空がございます 。オフィスまでお問合せ下さい。)
願書提出期間 一次締め切りは12月22日(木)

【キャンペーン】
1次締め切りの12月22日までにお申し込みいただき、トライアル後にご入学が確定いたしましたら、ご入学金を30%オフ

願書提出内容と方法 Application form(入学願書)と事前のアンケートを郵送または、スクールにご持参などの方法で、ご提出ください。

1月の選考会にご参加の際は、事前にApprication fee登録料(税抜)のご案内をさせていただきます。

入学トライアル ◇2023年1月19日(木) 三者面談も実施いたします。
入学説明会 2022年12月6日(火) 15:00~16:00(オンライン説明会)
入学までの流れ 1月30日(月)~2月10日(金)入学手続き
1月31日(月)~2月3日(金)入学生徒個別オリエンテーション期間
入学 2023年4月10日(月)入学式
*4月10日から慣らし保育(2時間)午後の預かりは無し4月17日より通常どおり8:45~14:45
その他 制服:上はスクールTシャツを着用、下は自由(動きやすいもの)

ランチ:スクールから提供

振替:ご家庭の都合による欠席、病気等振替は行いません。(1か月以上の病欠等考慮)

Junior生でKEAへのDaily Classへの進級をご希望の場合は、スクールがご案内する選考会及び入学金は免除になります。個別の面談は実施することがあります。

KEA Junior : https://littlesprouts.website/

2023年度【Daily class】募集要項

出願対象年齢 K1(3歳児) 2019年4月2日~2020年4月1日生まれ 残席4名
K2(4歳児) 2018年4月2日~2019年4月1日生まれ 若干名
K3(5歳児) 2017年4月2日~2018年4月1日生まれ 若干名
保育時間 平日月曜日~金曜日、8:30~14:30の通学コースです。


KEAの充実したカリキュラムで、年少~年長の3年間、次のステップへのバランスの良い基盤を作っていきます。

願書提出期間 ◇1次募集 2022年6月1日(水)~10月29日(土)
◇2次募集 2023年1月6日(金)締切
◇最終募集 2023年2月21日(火)締切
【キャンペーン】
ご兄姉が、KEA会員の方は、ご入学金を50% off
その他、早割キャンペーンなどもございます。各種資料をご請求下さい。
願書提出内容と方法 Application form(入学願書)を郵送または、スクールにご持参などの方法でご提出ください。

1月の選考会にご参加の際には、事前にApplication fee 登録料20,000円(税抜)のご案内をさせて頂きます。

入学トライアル ◇1次 2022年11月10日(木)
◇2次 2023年 1月18日(水)
◇最終 2023年 2月27日(月)
入学選考 入学トライアル後、内定者を通知させていただきます。
ご入学を決定されましたら、ご案内期日までにAdmission fee(入学金)をお納めいただきます。
入学説明会 2023年2月4日(土)
必要な追加書類や用品のご説明、お子様のアレルギー、性格などのヒアリングをさせていただきます。
入学 2023年4月開講

Baby Class, After Class, Saturday Classも募集しています。お気軽にお問合せください。募集内容は、以下のURLにてご案内しています。https://kobe-english-academy.com/

*またKEAは、神戸市の認可外無償化対象施設になっています。

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