こんにちは!ブログ担当しています、Ms.Yamadaです!
以前のブログでも書きましたが、子どもは保護者の影響を大きく受けて育っています。今回、KEAでペアレンティングを担当していただいております、江藤先生には具体的にどうすればいいのかを伺いました。
保護者の方の声掛けについて書いたブログはこちら↓↓↓
子どもにはのびのびと育って欲しい。きっと誰しもが願うことでしょう。
子どもが毎日幸せそうに笑って過ごしてくれていたら、親としては安心ですよね。
そのためには、子どもが「自分はOK」と思える気持ちを育てることはもちろん、段階的に、「他者(社会)の中にいる自分」という意識を育てていくことも大切です。
つまり「自分はOK,相手もOK」と思える気持ちを育てるということです。
社会の中で共生できる、自律の精神を育むこと。そのためには、褒めることと叱ること(伝えること)をセットで行っていくことが大切です。
上手な褒め方
皆さんは自分のいいところ、知っていますか?
「リーダーシップがある」「人の話を聴くのが上手い」「センスが最高!」「言葉の使い方が上手」等、いくつかの「いいところ」が思い浮かぶことと思います。
では、それらの「いいところ」には、皆さんはどうして気づくことができたのでしょうか?
恐らく、「友達から言われた」「親から伝えてもらった」、こんな経験が過去にあるのではと推測します。
成績がいい、英語が得意等何かの「尺度」で測れるものはさておき、外的な尺度ではかれない「いいところ」は、誰かがあなたに関してコメントしてくれたが故に、あなたの「いいところ」になったということ…。
何も言われなければ、自分のことは自分には分かりません。
自分のいいところを知っていると気分が上がります。「自分は大丈夫だ」「これができるなら、こっちもいける」と広がり、「できた」という気持ちから「自分は幸せだ」と思えるようになります。
更には、「自分の力を他者のために使いたい」という気持ちが醸成されていくかもしれません。
自分のいいところを伝えてもらうことにより、自分を認める気持ち、つまり自分を支える根っこの部分が作られていくのです。
自己肯定感の基盤となります。
子どもを褒めることの意味は、この「根っこ」を作ることにあります。
「子どもを親の思う様に動かす」ために「おだてる」行為とは全く異なりますし、「正すべきことを伝えずに(叱らずに)何でも子どもの言いなりになる」行為とも異なります。
「いいと感じること、素敵だなと思うことを相手に伝える行為」、これを「褒めること」と私は定義しています。
故に、子育てにおいては、「こんなことで褒めてしまったら伸びなくなる」など気にせず、どんどん褒めてあげるのがいいと思うのです。
褒めてあげるからこそ、子どもは自分のいいところを知り、自分は大丈夫と思え、生きることが楽しくなります。
人生の根っこができるということです。
そして、自分が満たされていれば、他人にも優しくなれるはずです。
褒め方具体例 3つ
では、具体的にどのように褒めればいいのでしょう。ここでは、「褒めること」を「認めること(承認)」に置き換え、3種類の承認について説明いたします。
褒め方 その1
一番簡単なのは、成果を褒めるということです。
「上手にできたね」「素晴らしかったよ」と、子どもの行動の成果(結果)を褒めます。
見えることを褒めるわけですから、親にとってはわかりやすい褒め方です。
「結果承認」とも言います。
しかし、結果承認をする際には注意を要します。
親が評価者にならないように配慮をしなければなりません。
成果を褒める際に、「〇〇ちゃんより上手だよね」と誰かと比較したり、「◯点とれたから偉い」と点数ばかりを褒めてしまうと、子どもは他人より優れていることで親から認めてもらえるんだと理解し、そのためだけに頑張るようになってしまいます。
また、「◯◯ができたらこれをあげる」とご褒美とつなげれば、子どものやる気はぐんとあがりますが、この繰り返しもあまりおすすめは出来ません。
「欲しいもののために動く」行為では、「自分は大丈夫」という根っこにつながらないからです。
褒め方 その2
チャレンジしていただきたいのは、プロセスを褒める「経過承認」です。
「毎日頑張っているね」「夏と比べて大違いだね」等、子ども自身の成長(変化)を言葉にします。
「誰かと比べて」ではなく、「自分自身の成長」を喜ぶことができるようになります。
子どもを観察していなければなかなか見えない子ども自身の成長だからこそ、是非とも子どもを見ることに意識を傾け、成長のプロセスを伝えてあげて欲しいと思います。
自分の成長や自分の頑張りを伝えてもらうことは、「自分のことをわかってくれている」という安心感にも繋がります。
私の娘たちはたまに遊びにきてくれるおばあちゃんが大好きでした。思い返せば、おばあちゃんは遊びに来る度「大きくなったね」「もうこんなことができるようになったの」と、子どもの成長そのものを褒めてくれていました。
親と言えども、子どものことをそれほど知らないような気もします。
子どものことをもっと知ろうという気持ちで子どもを観察してみれば、たくさんの「経過承認」ができるようになると思います。
褒め方 その3
それでも褒めるのが苦手という方もおいでになるでしょう。
そんな時には「存在承認」を試してみて下さい。
「存在承認」とは、見えているままを相手に伝えるということ。
「全部たべたね」「お風呂にはいったのね」と言葉をかけていきます。
「存在承認」は「あなたのことを見ています」というメッセージ。
大きな安心感を生み出し、自分は大丈夫だという気持ちにつながっていきます。
髪型を変えたのに、家族から何もいわれなければ、つまり「存在承認」がなければ大人だって寂しいですよね。
褒める際に何だかブレーキがかかってしまう場合には、「存在承認」から取り入れていくことがおすすめです。
今回のまとめ
子どもを褒めることは、自分の心にも幸福感をもたらしてくれます。
親子の関係は相互行為。子どもを褒めるから自分も幸せになれますし、自分が幸せだからこそ子どものいいところが見えてくるのだとも思います。
躊躇せず褒めてみれば、今とは異なる世界が見えてくるかもしれません。
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先生との対話を通して、素敵な子育てをしてくださいね♪