コラム記事 #65
今は英語が好きだけど、途中で嫌になってしまうのでは?ずっと英語が好きでいられるための工夫とは?
神戸イングリッシュアカデミー(KEA)では、皆さんの子育てが少しでも豊かになるよう、「子育てのちょっと困ったこと」について、共に考える機会を設けています。
当ブログでは、保護者様から実際にいただいた質問に、対処のコツや子どもの見方のコツを解説して参ります。毎日の子育てに是非お役立てください!
Mr.David Thayne 以下(D)特別ゲスト
Ms.Carnell 以下(C)KEA 校長
Ms.Eto 以下(E) KEAプログラムコーディネーター
今日のテーマは、「今は英語が好きだけど、途中で嫌になってしまうのでは?」です。
C)
今日は特別ゲストをお招きしています。デイビッドセインさん、日本人の英語教育において、とても著名な先生です。
英語指導歴は40年以上、ご著書も300冊以上!幼児からビジネスパーソンまで幅広く対象に、累計400万部を超えていらっしゃるとのこと。
セイン先生のコンテンツや本で英語を学ばれたことがある方も多いのではないでしょうか。今日は、長年にわたり日本で英語指導にあたってきたセイン先生に、保護者さまからよくいただく質問について、お考えをお聞きしたいと思います。
今日のテーマに行く前に、まずは自己紹介をお願いします。
D)
はい、みなさんこんにちは。デイビッドセインです。私はアメリカに生まれ、20歳くらいの時に日本にきて、英語教えたり通訳の仕事をやったりと、それで40年も経っている感じなんです。今は東京に住んでいます。最近孫が生まれたので、今は孫の成長を見るのが一番の楽しみとなっています。
E)
セイン先生のプログラムは本当に楽しいものが多いですよね。
D)
楽しくないと、なかなか…。とくに子どもは、やりたくないですからね。
言葉を覚えるのは、ある種のゲーム!
C)
では、今日のテーマに行きましょう。今は英語が好きみたいですが、小学生、中学生となるにつれ、嫌になってしまったり、抵抗を感じてしまう子が多いそうなんです。
英語が勉強となってくると、嫌になってしまうという課題ですね。それで、ずっと英語が好きでいられるために、何か工夫があるのか、セイン先生のお考えをお聞きしたいと思います。
D)
その問題はよく聞きますね。教える側としては、それはとっても悲しいことで…。で、どうするかなんですけど、こういった問題を感じた時には、「赤ちゃんが英語を覚える過程」を考えるといいと思うんですよ。
赤ちゃんが英語を覚える時には、一生懸命勉強をするっていうことではなく、お母さん(親)の言葉に反応しながら覚えていくんですよね。反応はお母さんのお腹の中から始まるんですけど、お母さんの言葉を聞いて、その言葉に反応する。聞いて反応する。聞いて反応する。それをずっとやりながら、赤ちゃんは言葉を覚えていくんですね。
そして、赤ちゃんが言葉を喋ると(反応すると)親は嬉しくって、またその赤ちゃんの言葉に反応する。ずっと循環が続きます。それで、赤ちゃんは、もっともっと言葉を覚えていくんですよ。
この学び方は、小中生になっても変わらないと思うんです。
D)
でも、子どもが大きくなると、親の方が変わってしまうんです。赤ちゃんの時は、言葉らしいことを話すと親は大喜びして、それが嬉しくてまた話す。でも、勉強としての英語が始まると、親は喜ばなくなるんですよ。100点じゃないと、となってしまう。例えば99点とっても、なぜ1点間違えたんだと。。。そうなると楽しくないんですよね。
つまり、嫌いになっていってしまうんです。親は子どものことを思って、細かくなおしてあげたいのでしょうが、それをやっていると、楽しくなくなる。それで嫌いになっていく。そこが問題なんだと思います。
言葉を覚えるのはある種のゲームなんです。楽しいからやる。楽しくないともうやらない。なので、英語をやめちゃうということになってしまいます。
子どもの英語は、間違えを正さない方がいい
E)
わかります。それってもしかしたら、日本人が英語が苦手となってしまう一つの原因かもしれませんね。間違うことばかりが気になってしまい、発音とか文法とかも含めて、「これで合っているのかな」と、気になると話せなくなる。幼少期に英語をやっていると、親の期待も高まるし、そうなると子どもの間違えにも敏感になる。それが英語嫌いにさせてしまう原因にもなっているんですね。
D)
多少違っても通じればいいんですよね。子どもは親の言葉に敏感なので、親が英語を正すと、自分が批判されている様にも感じてしまうんです。実は、数字は少し違うんですけどね。算数には正解があるので、だから正すことも必要なんでしょうが、でも、英語は間違えを正さない方がいいんです。
D)
そして、中高生になって文法とか出てくると、「あ、このルールを使うともっと英語が使いやすくなる」とか、「このルールを知っていると、もっと話せるようになる」と感じて、文法に対しても抵抗がなくなる。そういうのが一番いいですね。
E)
文法は、話したいことを話すための便利なツールってことですね。
C)
よくわかります。本当にそうだなって思いました。ずっと楽しく英語を続けるためには、周囲の大人のものの見方というものが大きくあることがわかりました。批判しないでたくさん使えるような環境を、今後も作っていければと思います。
最後にセイン先生が、最近始められたピンポン英会話についてご紹介します。お話にもあったように、英語は言葉に反応しながら身についていく部分が大きいので、ピンポンするように英語を習得できるコンテンツを作られたそうなんです。よろしければ是非ご覧ください。
ピンポン英会話
https://www.atozenglish.jp/pingpong123
セイン先生の英語スクール
https://www.atozenglish.co.jp/
セイン先生、今日はありがとうございました。
動画はこちら
Youtube Link
記事執筆
江藤真規
https://saita-coordination.com/
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