教育コラム「子育ての鍵は“聴く”」

神戸のプリスクール【KEA】について
【2024年度】生徒募集のご案内

 

こんにちは!Kobe English Academy の事務局です。

11月も半ばになってきました。今年も残すところ1カ月半となりました。早いですね。

さて、ここのところ、小春日和が続いています。KEAは、お天気が良い日は、必ずParkに行きます。秋の空と子ども達の様子を動画で少しだけご紹介します。

園庭がないKEAですが、そばにはこのような素敵なParkがあり、子ども達はそこでおもいっきり体を動かし、季節を感じています。

来年度の新入生は、若干名ですがまだ募集しています。英語、IBL、Digital、などなどたくさんのカリキュラムをご用意しているKEAですが、このParkもとっておきの環境のひとつです。

 

さて今回のブログは、教育コラム 「子育ての鍵は“聴く”」です。

KEAのペアレンティング講座でお世話になっている江藤真規先生のコラムです。

こちらのブログは、KEA at home(KEAのオンラインスクール)でご紹介したものになります。

(https://online.kobe-english-academy.com/2022/11/17/key/)

 

読む、書く、話す、聴く。この4つの技能の中で、特に学ぶ機会がないのが「聴く」ことです。

見方を変えれば、「聴く」に関しては、個人が自分流に、聴いているということ。
しかし実際には、「聴く」はとても難しく、実は「聴いているつもりで聴けていない」という場面も多々あるもの。

幼児期の子育てにおいて、特に重要な「聴く」について、改めて深めていきましょう。
「聴く」を意識すれば、本の読みきかせの質を高めたり、子どもに気づきを与えることもできるようになるはずです。

沢山聴いてもらった子どもは、他者の心も聴ける子に育つでしょう

子育ての鍵地は「聴く」と言っても過言ではありません。

 

アウトプットに欠かせない「聴く」

学校教育や民間教育と、家庭教育の違いは何でしょうか。

インプットとアウトプットの違いと、私は考えます。
学校や塾では、ありったけの知識をインプットしてきます(覚えてきます)。

家庭では…というと、子ども達は、家族と対話をしたり、自由時間を過ごしながら、外で学んできた知識をアウトプットしています。

アウトプットばかりでは、そのうち許容量はいっぱいになってしまいます。アウトプットとインプットが交互に試されるからこそ、人は学び続けることができるのです

そう考えると、家庭において、子どもがアウトプットする経験はとても大切です。

具体的なアウトプット行為と言えば、話すこと。
子どもには、沢山話す機会をもたせてあげたいものです。

そして、そのためには必要なのが、「聴き手」の存在

独り言を言いづける…、壁に向かって話し続ける…、これらは到底できることではありません。
家族が子どもの話を「聴く」役になるとは、子どもの学びを加速させるためにも、とても重要ということ。

親が聴き上手になることで、家庭教育は圧倒的にパワフルになります。

 

「聴く」のスキル

「聴くなんて簡単」と感じる方もおいでになるかもしれません。しかし、「聴くこと」は実はとても難しいのです。

「聴く」のゴールは、子どもが「聴いてもらっている」と感じること。

自分が聴いているか否かではなく、相手がどう感じているかが成果です。

自分は「聴いている」、しかし相手は「聴いてもらっているとは感じていない」。
これでは単に、「聴いているつもり」になっているだけ…。
良い聴き手になるには、基本に立ち返り、スキルを使ってみることがお勧めです。

知っていることも多いかと思いますが、以下にいくつかのスキルを紹介します。

  • アイコンタクト

基本的な姿勢です。
聴く際には相手の目を見て聴くことが大切です。

  • あいづち、うなづき

あいづちうなづきをすることで、「私はあなたの言葉を聴いています」というメッセージが伝わります。

相手は話しやすくなるはずです。
あいづちは音楽で言うところの手拍子のようなものとも言われています。
手拍子があった方がノリよく歌えますよね。

  • おうむ返し

「今日はどんなことして遊んだのかな?」

「今日は公園にいったよ」

「公園にいったのね!」

このように、全く同じ言葉を繰り返すのがオウム返しです。
自分を理解してくれている、受け止めてくれているという気持ちが、

子どもの「もっと話したい」という気持ちを引き出します。

  • 沈黙を受け止める

投げかけたことに子どもが応答しない時、即座に大人側から答えを提示していませんか?
問われたことを理解し、自分の経験を振り返り、言葉のポケットから的確な言葉を探し出すには時間がかかります

そして、そのプロセスこそが、表現力や思考力の基盤となります。

「沈黙=わからない」と決めつけずに、子どもが応えるまで待ってあげる姿勢が大切です。

  • ペーシング

聴くためには、相手にペースを合わせることが大切です。

相手の息づかいを感じながら呼吸を合わせる

声の高低、スピード、強弱、明るさと暗さなど声を合わせる

相手にペースを合わせることで、スムーズに会話が流れます。

  • 最初から最後まで聴く

話が長い子の場合、ずっと聴いているわけにもいきませんよね。

しかし、「いつまで喋っているの」とこちら側から遮ることは避けた方がいいでしょう。子どもは自分の話したいことを話し切ると自分が大切にされたと感じ、次に進めるような気持ちになるからです。

いつもとはいかなくとも、時間があるときには、「全部話した」と子どもが感じるまで付き合ってあげましょう。

忙しい時には、「時計の針が◯になるまで聴くね、続きは夜聞かせてね」など、工夫をしてみてください。

 

日常生活で取り入れられる工夫

「うちの子は、まだ言葉を話し始めたばかりで、会話が長く続きません」。

もちろんこのような場合にも「聴く」は重要なのですが、確かに親子会話だけでは、「聴く」も「話す」も楽しくなくなってしまうかもしれません。

ちょっとした工夫を取り入れることで、「話す」を楽しくしていきましょう。

日常生活で取り入れられる工夫をご紹介します。

  • 絵本を広げて「聴く」

絵本を一緒に読むことの大切さは言うまでもありません。

とは言え、大人が読み聞かせをしてあげていても、子どもがどんどんページをめくってしまう、じっと座っていない、自分で本を持ちたがり邪魔をするなど、うちの子は本が嫌いだと感じてしまう場面もきっとあるはずです。

こんな時には、大人の中にある「正しい読み方」を外すことがお勧めです。

大人の目からしてみれば、到底本を読んでいるとは思えない光景でも、子どもは子どもなりに本の時間を楽しんでいる可能性があります。

「本が嫌いな子」と決め付けるのではなく、本に親しみをもたせる機会を作ることが大切です。

そして、子どもが本の世界にはいってきた時が「聴く」のチャンスです。

とはいえ「これは何?」と記憶を問いただすのではなく、静かに傍らに寄り添い、同じ景色を見るようなイメージで、子どもの心の中にある景色を聴いていきましょう。

何も言わずとも、

隣に座って子どもと同じ絵を見る。

一緒に笑う。

一緒に驚いてみる…。

子どもが何かを話したら、同じ言葉を繰り返してみる。

「なるほどね」「そうだよね」と共感する。

大人側の世界に子どもを引っ張ってくるのではなく、大人が子どもの世界に入っていきましょう。

子どもの世界に焦点を当てて話を聴いていくと、子どもは空想しながら沢山のことを話してくれるようになります。

子どもは話すことを大いに楽しむことでしょう。

  • 子どもから教えてもらう

今の時代、小さな子どもも忙しい日々を送っているようです。

オンライン学習の伸展とともに習い事の数は増加、楽しくも疲れているというのが、今どきの子どもの実態かもしれません。

確かに充実した日常なのだと思いますが、子どもの心の中はどうなっているのかと考えると、少し交通整理が必要な気もします。

いろんなものが沢山入りすぎていると、欲しい時に欲しいものが見つかりません。言葉さえも出てこなくなってしまいます。

こんな時にお勧めなのが、子どもを先生に見立てて、「教えてもらう」こと

正解ありきで、大人が子どもに確認をしていくのではなく、「これ、どうしたらいいのか教えてくれる?」と子どもに聴いてみましょう。

「これは、こうやってね、ここをもっているとうまくいくよ」など、子どもは一生懸命大人に説明をします。「話す」ということです。また、説明するとは、まとまった知識を整理しながら話すということ。自分で思考の交通整理もできるでしょう。

何より、自分の説明が相手に伝わった、喜んでもらったという経験が、子どもの自己肯定感を高めます。

是非、家庭時間で取り入れてみてください。

記事執筆 
KEAプログラムコーディネーター
江藤真規

https://saita-coordination.com/

株式会社サイタコーディネーション代表取締役
(サイタコーチングスクール主宰)
博士(教育学)
アカデミックコーチング学会理事

公益財団法人民際センター評議員
一般財団法人教育振興財団理事

いかがでしたでしょうか。

「聴く」ための手法はたくさんあるんですね。ちょっとびっくりしました。どれかひとつならば実践できそうです!!

さて、DailyClassの募集は、以下のとおりですが、K1クラスの残席が少なくなっています。まだどうしようかと迷っておられる保護者様がおられましたら、まずスクールツアーにお越しください。明るい先生たちや子ども達の様子、レッスン風景をご覧いただけます!

KEAへのご入学をご検討の皆様へ

2023年度【Daily class】募集要項

出願対象年齢 K1(3歳児) 2019年4月2日~2020年4月1日生まれ 残席5名
K2(4歳児) 2018年4月2日~2019年4月1日生まれ 若干名
K3(5歳児) 2017年4月2日~2018年4月1日生まれ 若干名
保育時間 平日月曜日~金曜日、8:30~14:30の通学コースです。


KEAの充実したカリキュラムで、年少~年長の3年間、次のステップへのバランスの良い基盤を作っていきます。

願書提出期間 ◇1次募集 2022年6月1日(水)~10月29日(土)
◇2次募集 2023年1月6日(金)締切
【キャンペーン】
ご兄姉が、KEA会員の方は、ご入学金を50% off
その他、早割キャンペーンなどもございます。各種資料をご請求下さい。
願書提出内容と方法 Application form(入学願書)を郵送または、スクールにご持参などの方法でご提出ください。

1月の選考会にご参加の際には、事前にApplication fee 登録料20,000円(税抜)のご案内をさせて頂きます。

入学トライアル ◇1次 2022年11月10日(木)
◇2次 2023年 1月18日(水)
入学選考 入学トライアル後、内定者を通知させていただきます。
ご入学を決定されましたら、ご案内期日までにAdmission fee(入学金)をお納めいただきます。
入学説明会 2023年2月4日(土)オンラインにてKEA入学説明会を予定しています。
※終了いたしました
必要な追加書類や用品のご説明、お子様のアレルギー、性格などのヒアリングをさせていただきます。
入学 2023年4月開講

Baby Class, After Class, Saturday Classも募集しています。お気軽にお問合せください。募集内容は、以下のURLにてご案内しています。https://kobe-english-academy.com/

*またKEAは、神戸市の認可外無償化対象施設になっています。

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