世界の一員として行動するEarth Day　「海外の仲間とつながってみた」

こんにちは！Kobe English Academy の事務局です。

今回は、教育コラム　『世界の一員として行動するEarth Day　「海外の仲間とつながってみた」』です。

KEAのペアレンティング講座でお世話になっている江藤真規先生のコラムです。

世界の一員として行動するEarth Day　「海外の仲間とつながってみた」

世界の一員であるという意識

海外留学が増えています。

中高では、学校を通した短期留学の機会が大変多く、小学生での海外留学も増加の傾向にあるようです。

子どもたちにとって外国は近い存在になってきています。

最近では、親が子ども連れで留学をするといった話もよく聞きます。

子どもを現地のプリスクールに入れ、自分は勉学に励むとか。

発想を変えれば、「無理」を「現実」にすることができる時代です。

海外で過ごす経験は、子どもたちにとって、世界の一員という意識を高めることでしょう。
しかし、海外に出たことがなければ、世界は遠い存在なのでしょうか。

私たちはそうは思いません。

日本にいながらにして、世界の一員という意識は、いくらでも高めることができるはずです。

世界中に友達を作ったり、やりたいことを制限なく見つけるために、英語を当たり前のように使いたい。

これが、英語を学ぶことの真の目的です。

視野を広げる具体的取組み

子どもたちに世界を身近に感じてもらうために、KEAでは様々な活動を展開しています。

人の心は、誰かから言われて動くものではありません。

幼児は、より一層その傾向が強いと感じます。

例えば、「これからの時代、英語が必要なのよ」と言われたところで興味は持てませんが、実際に海外の子どもと交流をしてみる。

そして、うまく言葉が伝わらない経験をしたり、頑張ってみたら相手の言いたいことがわかってきた等の経験をすることで、次はもっと気持ちを伝えてみたいな…と、心が動きます。

子どもが楽しく経験できる機会をいかに作ることができるか、それが私たち指導者に問われていることでしょう。

「できない理由」は、いくらでもありますが、「できる方法」を考えていく。

しかし、一人ひとり、響く言葉は異なるのです。

だからこそ、私たちは子どものことを知らなければなりません。

一人ひとりの子どもを知った上で、経験の機会を広げていく。

それが私たち、幼児の教育に関わるものの使命と言えるでしょう。

海外の学校とつながってみた

今回は、「世界の一員として行動する」というテーマで行った2つの取り組みをご紹介します。

3月には、Roboticsのクラスで、School Exchangeを行いました。

オンラインで繋がった、フィリピンの子どもたちとの交流です。

4月には、世界的なイベントでもあるEarth Dayを、デイリークラス、サタデークラス、アフタークラス、全ての子どもたちが参加しました。

いずれも、海外の学校とつながる機会を作ってみました。

School Exchange

同じ年代の子どもとつながることは、大きな喜びです。

自分のことを知ってもらいたい、相手のことをもっと知りたい。

そんな気持ちが子どもたちの意欲を引き出します。

こちらは、オンラインでフィリピンの子ども達とつながった時の様子です。

こういったSchool Exchangeは頻繁に行っているためか、子どもたちには緊張感はないようです。

この子たちの世代が未来を作っていくことを、子どもたちの姿から、私たちは日々実感しています。

（写真挿入）↓ここにも沢山あります。
https://drive.google.com/drive/folders/14TqYJKfFGyUftHwj-hW5QO-NOpq3nr4p?usp=sharing

Earth Day

そして、4月にはEarth Dayのイベントを行いました。

目的は、様々な国の子どもと心を通わせ、共に「地球の市民」として、「地球が喜ぶこと」考えること。

このような機会は、子どもの心をぐんと動かします。

当日の様子をご紹介しましょう。

デイリークラスの子ども達は、”Little hand can make a big difference”というポスターを作成し、いつも遊んでいる公園のClean upを行いました。

自分ごととして考える。

そして行動する。

こういった経験は、子どもの学びの意欲を掻き立てます。

地球にやさしい生活の仕方を考えることで、ゴミへの意識が高まり、家でもゴミの捨て方が変わったとか。

「自分で確認してからゴミを捨てるようになりました」というお声を、保護者さまからいただきました。

また、Saving electricityという話をしているときに、「パパはいつも電気をつけたままにしているんだ」とお家の様子を振り返っている子どもも。

地球のことは、大人と子どもが、共に考えるテーマです。

サタデークラスの子ども達は、学年を超えて協力しあい、一つの大きなキャンペーンボードを作りました。

スクールの外に掲示しています。

小さい子ども達は、上の学年の子どもに憧れを抱き、上の学年の子ども達は、小さい子どもに丁寧に接していました。

アイディアには、良し悪しはありません。

皆が主人公。

一人ひとりが自由に出したアイディアが合わさり、素晴らしいキャンペーンボードができたと感じます。

アフタークラスの子ども達は、蜂が環境に与える役割を学んだあと、蜂が好きな花の種を混ぜたSeed bombを作り、スクールの皆さんに持ち帰ってもらいました。

「誰かのため」となると、更に子どもたちは一生懸命になります。

また、家庭に帰ってから、スクールでの取り組みを振り返るためにも、役立ったことと思います。

さて、ここからが重要ポイントです。

今回の活動の目的は、「世界の一員である意識を持つこと」。

楽しい活動をして終わってしまってはいけません。

そこで、子どもたちの活動を、Earthday.orgにも登録しました。

そして、子ども達と世界マップをみて、KEAだけでなく、世界中の人が同じ思いで行動をしていることを確認。

自分自身で見て、感じて、思いを巡らせることが大切です。

更に、ナイジェリアのインターナショナルスクールと繋がり、それぞれの活動をShow and Tellで発表しました。

子どもたちにとって、世界は圧倒的に身近となり、外国は「違う国」ではなく、友達の国となったことでしょう。

 

子どもから大人が学ぶ

子ども達は、活動を通して何を見ていたのでしょう。

子ども達はオンラインの先にいる仲間と、どう関わろうとしていたのでしょう。

きっと、大人とは異なる景色を見て、異なるワクワク感を持っていたのだと感じます。

大人は子どものことを知りません。

そして、子どもは一人ひとり異なります。

だからこそ、一人ひとりの子どものことを知ろうとする。

この「知ろうとする」ことこそが、私たちエデュケーターの学びとなります。

知識はたしかに大人の方があるでしょう。

しかし、子どもも等しく世界の一員です。

大人が子どもから学ぶことは大変多く、そして子どもを知ることは、大きな気付きにつながっていきます。

今後も様々な活動を通して、もっともっと子どものことを知っていきたいと思います。