子どもを育てる魔法の言葉 「〇〇したかったんだね」

こんにちは！Kobe English Academy の事務局です。

天気の良い日は、金木犀の香りに癒される今日この頃、スクールもこれからハロウィーンなどのイベントが目白押しです。

10月6日には、本の森へ行ってきました。たっくさんの本がある非日常的な空間で見せる子どもたちのワクワクした表情は、見ている側も楽しくなってしまいます。

さて今回は、教育コラム　『幼少期にこそつくりたい「言葉の習慣」』です。

KEAのペアレンティング講座でお世話になっている江藤真規先生のコラムです。

ネガティブな気持ちの扱い

「幼稚園で嫌だったんだ」。子どもからこんな話が聞こえてきたら、親としては心穏やかではなくなってしまいます。

「何があったの？」と詮索したり、「それは可愛そうだったね」と、とにかく子どもを守ったり。

話の内容によっては、「お母さんがなんとかしてあげる！」と、子どもの世界に介入したくなることもあるでしょう。

「常に我が子にはハッピーでいてもらいたい」、これが親の願いです。

しかし、喜怒哀楽というようように、人間の心には様々な感情があるのです。

人間だから感じることができる、どれもとても大切な感情です。

子どもの「嫌だ」という気持ちに、横からの介入で蓋をしてしまうのは、子どもの心の成長という観点では、おすすめできません。

かわいい我が子は泣くかもしれません。

不機嫌になるかもしれません。

それでも、怒りや悲しみという感情を、子どもがしっかり経験することは、実はとても重要なことなのです。

「この子は今悲しい気持ちになっているんだ」と、子どもが自分でその感情に向き合い、対処していけるよう、見守ってあげる姿勢が大切です。

「そうか、幼稚園でいやだったんだね」。

子どもの気持ちに寄り添い、ただ、隣にいてあげましょう。

「嫌だった」と感じている子どもを、受け入れてあげましょう。

落ち込んでいる自分も受け入れよう

泣くなんて恥ずかしい。

落ち込むなんて情けない。

もしも、このような捉え方が自分を支配していたら、人生がなんだか窮屈になりそうです。

いつも、自分を作っていなければならなかったとしたら、それは自分の人生と言えるでしょうか。

しかし、「常にいい子でいなければならない」「いつも明るく元気でいなければいけない」、無意識にこの様に感じている子どもたちも、少なからずいるのが実際です。他人の前ではカッコつけたいのかもしれません。

スクールでは、元気なキャラで皆をまとめていきたいのかもしれません。

しかし、少なくとも家庭においては、素の自分でいられる時間を確保してあげたいものです。

「そうか、もっと遊びたかったんだね」

わがままを言っているように見える行為にも、意味があるのです。

子どもの気持ちを代弁してあげましょう。

悔しがっている時には、「悔しいね」と気持ちを共有してあげましょう。

そして、悲しくって泣いている時には、そっと隣で肩を抱き寄せてあげる。

このような関わりがあれば、子どもは安心して、いかなる自分も受け入れていくことができるのではないでしょうか。

スクールで「ママがいい」と大泣きしている子どもには、「そんなことで泣くんじゃありません」「泣いてもお母さんこないから」と悲しみに蓋をするのではなく、「ママが好きなんだんね」と言ってあげます。

すると、子どもは一通り悲しみを経験した後に、きっと自分で立ち直っていくのだと思います。

この経験は、母親が迎えに来た時には、「〇〇ちゃん、一人で大丈夫だったよ」と一つの成功体験にも繋がります。

こうやって、子どもは自己肯定感を高めていくのでしょう。