探求学習はなぜ必要なのか、どのような工夫をしているのか聴いてみよう | 神戸プリスクール【KEA】

教育コラム

コラム記事 #62

探求学習はなぜ必要なのか、どのような工夫をしているのか聴いてみよう

神戸イングリッシュアカデミー(KEA)では、皆さんの子育てが少しでも豊かになるよう、「子育てのちょっと困ったこと」について、共に考える機会を設けています。

当ブログでは、保護者様から実際にいただいた質問に、対処のコツや子どもの見方のコツを解説して参ります。毎日の子育てに是非お役立てください!

 

Ms.Carnell  以下(C)KEA 校長

Ms.Eto  以下(E) KEAプログラムコーディネーター

 

今日のテーマは、「探求学習」です。

C)
今日は、KEAの大きな特徴の一つである探求学習(Inquiry based learning:IBL)、この時間を価値あるものにするために、先生方はどのような工夫をしているかについて、ご紹介したいと思います。

E)
今は英語が学べるスクールは本当に増えました。もちろん、英語を使えるようになることは素敵なことでありつつ、私達KEAは英語を学ぶためだけのスクールではない、こんな思いが、最初から強くありましたね。そこで重点を置いているのが、幼児期にこそ是非とも経験してもらいたい探求学習(IBL)。設立当初から探求の時間を取り入れることを大切にしてきましたね。

子ども達はIBLの時間を楽しんでいますか?

C)
はい、もちろんです。

私達は2歳児さんのジュニアクラスから全4学年のお子様にご通学頂いているのですが、IBLを取り入れ、どの学年も成果をあげていると感じています。

 

探求学習の効果について

C)
例えば、ジュニアクラスですと、日常生活の周りにあるものに焦点をあて、IBLの授業を始める前に、丁寧に扱うことで関心を高めたりすることからはじめています。デイリークラスになると、本格的にIBLの授業が始まるわけですが、K1の子ども達では、テーマ設定(何を探求していくか)までは子どもだけでは難しいこともあるので、教師が入ってテーマ設定を、K2以上は、テーマ設定も自分達で行っている様子です。

最近のIBLの例を少しご紹介しましょう。子ども達が発見したIBLのテーマは「同音異義語」だったんです。それが生まれた背景はというと…。とあるクラスで、教室に飾ってある花の話をしていた時に、ある子どもから「あれ、ハナって“花”もだけど“鼻”もハナだ」という不思議が出てきたんです。そんな不思議を発見した後、子ども達から、「他にもありそうだ、もっと探してみよう!」という声が出てきて、子ども達発で、「同音異義語ブック」を作ろうという話に。沢山見つけていましたね。例えば食べるチーズと、写真を撮る時の“はい、チーズ!。亀と、入れ物の瓶。Flogのカエルと、おうちに帰るとか…。これらを文字と絵で書いて、オリジナルの同音異義語ブックを作っていました。

C)
またある時は、ある子どもから「お友達ってファミリーなの?」という疑問が出てきて、それをテーマに、では「家族って何?」について、クラスで話そうかという流れになりました。子ども達からは、家族に関して、様々な意見がでてきて…。聞いていてこちらがほっこりするような気分にもなりました。こういった正解のないテーマについて議論をしていく、哲学ですね。そんなことを扱うのもIBLの特徴なんです。

E)
いいですね〜。そして、IBLは日本語で行っている理由も教えてもらえますか?

C)
沢山話をしてもらいたい、心のうちを言語化してもらいたい。そう考えた時に、KEAの場合、子どもたちの母語は、日本語の子どもが多いんですね。自分の考えを整理して言葉にして…となった時に、未熟な英語よりも語彙数が多い母語の方がよいということで、IBLは日本語で展開しています。母語で行うことで、「深い理解」と「対話のトレーニング」の可能性が広がると考えています。

探求学習の解説とKEAの工夫

E)
ありがとうございます。「子ども達から」「子ども発で」ということに、どれだけ大きな意味があるか、よく伝わってきました。貴重な経験ですね。

私の方からは、少し探求学習について説明しましょう。

今、社会の劇的な変化とともに、学校教育においても大きな変化が起きていて、学校教育においても、探求学習が幅広く展開されるようになりました。受験にも関わってきたり…。「知っていること」より、その知識の背景にある「概念を理解」したり、「もっている知識と知識を組み合わせたり」、「知識を深堀り」して考えたり表現したりすることが、重視されてきているんです。いうなら、「生きる力」とも言われているものですね。

先程の例で言うと、同音異義語、これはまさに「知識と知識の組み合わせ」で起こった出来事、「家族って?」というのは、「知識の深堀り」ですね。これだけAIが進化していますし、人間だからこそできることがフォーカスされるのは当然のことです。

そして、これらは、集団の中で形成される部分がとても大きいんですね。子ども同士のやり取りから生まれる、ということです。ですから、幼少期の集団生活から取り入れていくことがとても重要で、まさにKEAで展開している探求学習は、子ども達に必要な時間と感じます。

E)
また、グローバル時代にふさわしいコンピテンシーというものが、OECDで定義されているのですが、自律的に行動する力、異質な人間から構成される集団で相互に関わり合う力、道具を相互作用的に用いる力、なんですね。先程ご紹介頂いた例は、まさにここで言われているコンピテンシーにも通ずるものだと感じました。

では、具体的に先生方は、子どもを相手にどのようなことをしていらっしゃるのか…。「知識を組み合わせたり、知識を深堀りしたり」、ここが幼児期においては、とても重要なポイントとなるため、大切なのは準備ですね。先生方の準備たるや、それはすごいことで…。

「今子どもが何に興味を持っているのか」ここを推測して、準備をしていく。スクールには、個人の育ちと集団の育ち、両方があるんですね。ですから、一人ひとりの興味や、集団としてクラスとしての興味を先生同士で話し合いながら確認し、そして準備をされているのだと思います。そして、その興味を起点にどのような力を育むことができるのか、ここもとても丁寧に話し合いをして準備をして…、実際の授業を展開していらっしゃいます。

いい授業は、本当に準備ありきで、子どもたちの思いや考えを大切にする授業には柔軟性や即興性も必要なため、より一層念入りな準備が必要になってきたりしますね。

C)
実際の授業の感想は「楽しかった」であっても、その背景には、沢山の準備があり…、先生方は沢山の工夫をくださっていますね。ある日は“煮干し”を買いに行かれていました、笑。

E)
また、子ども達への質問が、知識の組み合わせや深堀りに効果的です。

・どうしてだろうね
・こうなった理由ってなんだろうね
・この後どうなると思うかな
・こっちから見てみたらどうだろう

こんな質問をしながら、子どもたちのハッとする気持ちや興味関心を引き出し、不思議の世界が広がっていっている様子です。これらは自宅でも使える質問ですので、是非ご家庭でも、探求(知識を組み合わせること、深堀りすること)を意識してみてくださいね。

 

 

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記事執筆
江藤真規
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