子どもを育てる魔法の言葉 「今、何％？」

こんにちは！Kobe English Academy の事務局です。

ゴールデンウィークも目の前、そして新年度が始まってから1か月が経とうとしています。

子ども達もスタッフもわくわく、どきどき、しくしくしながら過ごしています。

まだ寒暖差があるせいか、また新しい環境に慣れないせいか、お熱を出す子どももちらほらいます。

私たちは、1年後の子ども達の成長を楽しみに、保護者様に寄り添いながら、がんばってまいります。

どうぞよろしくお願いたします。

さて、KEAのペアレンティング講座でお世話になっている江藤真規先生のコラムです。

子どもを育てる魔法の言葉　「今、何％？」

「主体的な子どもを育てる」、とても重要なことです。

見通しの立たない社会においては、今まで以上に「自ら生き抜く」姿勢が求められるようになりました。

しかし、具体的にどうすれば、子どもの主体性が育まれるのでしょう。

主体性の最初の一歩は、自ら考えること。

子どもへの「質問」は、自ら考え表現するといった意味で効果的です。

子どもの思考をぐるんと動かす質問について見ていきましょう。

質問をしてみよう

効果的な質問は、「相手が考えるための質問」です。

自分が聞きたいことを質問するのではなく、相手に考えるきっかけを与えるために質問をします。

オープンクエスチョンと言われる5W１Hを基軸とした質問は、考える機会を提供するために効果的。

例えば、「いつ始められそう？」「何があったらできるかな？」「誰のサポートが必要？」など

また、人の頭の中はたいていグチャグチャです。

思考の交通整理を促す質問も、考えるきっかけづくりに役立ちます。

例えば、「一番やってみたいことは？」「大切なことを3つ挙げてくれるかな？」等。

「なぜ、何度言ってもやらないの？」も、もちろん「質問」ではありますが、このような相手を攻め立てる質問では、思考が停止してしまう可能性も。

質問をする時には、過去の否定質問は控えておいた方がよさそうです。

自分の状況をイメージする質問

ここでおすすめしたいのが、「今、何％？」という質問です。

ちょっと不思議な質問ですが、自分が今いる状況をイメージするために、非常に効果的。

ゴール地点が100％だとしたら、今、自分はどのあたりまで進んでいるのか、自分を客観視しながら探ることができます。

「ここは頑張ったけど、あそこはまだやっていないな、だから50％。」「ゴールまでもう少しあるから、今は70％くらいかな」

という具合です。

自分の立ち位置を自分なりに把握することは、自分の頑張りへの肯定的な評価にもなり、この先の課題発見にもつながります。

「富士山でいうと、今何合目？」という質問ももちろんOK。

「壁のところがゴールとすると、今どのあたりにいるの？」と、実際に身体を動かしてみるのも、より強いイメージを持つために効果的です。

「残りは？」の質問で行動を見つける

自分が今いる状況を、例えば60％地点とイメージできたら、次は是非こんな質問をしてみてください。

「何があったら、残りの40％が埋まりそう？」。

今いる状況、つまり現状を把握することができれば、ゴールとのギャップを考えることができるようになります。

残りの40％、つまり不足している部分は、どうすれば埋めることができるのかを考えていきます。

それこそが、今後の行動につながります。

例えば、「ピアノの練習を朝10分やってみる」「自分でお片付けをする」と、自分の取る行動を自分で決めることができるようになりそうです。

そして、自分で決めたことには責任も伴います。

まさに主体性ということです。

子どもには、大人にはないような豊かな発想があるものです。

「子どもからは、どんな返答が返ってくるかな」と、お子様のアイディア自体を是非楽しんでみてくださいね。