子どもを育てる魔法の言葉「明日は一緒に遊べるといいね」

こんにちは！Kobe English Academy の事務局です。
急に寒くなりましたが、皆様お変わりないでしょうか。スクールの子ども達は、お休みすることもなく元気で過ごしています。

ハロウィーンパーティも終わり、ウィンターショーに向けて子ども達はみんながんばっています。

そうそう！ハロウィーンの仮装写真を2枚選んでみました。

かぼちゃさん！！かわいいでしょう…？はい！Aika先生です。
そして後ろにいるのが、Robb先生。Robb先生もこのコスチュームがとってもお似合いでした！！

 

さて今回は、教育コラム　『幼少期にこそつくりたい「言葉の習慣」』です。

KEAのペアレンティング講座でお世話になっている江藤真規先生のコラムです。

子どもを育てる魔法の言葉：「明日は一緒に遊べるといいね」

大切にしたい「思うようにならない経験」

子どもの世界には思うようにならないことが、たくさんあります。

感情の抑制がまだできない幼少期の子ども同士での、気持ちのぶつかりあいは日常茶飯事。

相手には自分と異なる気持ちがあることに気づくことは、人間関係に関する力を身につける上でとても大切です。

そこから子ども達は、どうすれば仲良くできるか、どうすればもっと楽しく遊べるかを学んでいきます。

ここで注意を要するのは、その場面における大人の関わり方。

子どもの成長につながる適切な援助について、育つ力とともに考えていきましょう。

レジリエンスとは

思うようにならなかった結果に対する捉え方は、子どもに応じて異なります。

「もう、遊ぶのはやめる」と背中を向けてしまうAちゃん。
「本当は遊びたいのに」と、自分の気持ちに気づくBちゃん。

何が、この違いを生み出しているのでしょうか。

レジリエンスという言葉を知っていますか？

レジリエンスとは、金属の板などが曲げられても元に戻ろうとする力のこと。

その力を私たち人間が持つ回復力（落ち込みから立ち直る力）に当てはめ、広く使われるようになりました。

レジリエンスは誰でももっています。

そして、高めていくこともできます。

レジリエンスが高まれば、早期の回復も期待できますし、その後に豊かな経験が待っていそうです。

子どもが落ち込んでいる時の関わり方を意識して、レジリエンスを高めていきましょう。

レジリエンスを家庭で育てる

レジリエンスは、様々な心の力が合わさってできています。

自尊感情や忍耐力、楽観性や柔軟性、見通しや夢・目標等は、レジリエンスを支える大切な力です。

ここでは、レジリエンスを育むために、家庭でできる２つの工夫を紹介しましょう。

まずは、「見方を変えて気分を変える」こと。

子どもの気持ちを十分に受け止めた上で、前向きな気持ちにさせてあげるということです。

「そうか、遊びたかったけど、楽しく遊べなかったんだ…。
それは悲しかったね。
でも、明日は一緒に遊べるといいね」

子どもが自分の気持ちに気づき、その気持を受け入れ、そして明日の行動に目を向ける。

そんなお手伝いができれば、子どものレジリエンスは育つことでしょう。

もう一つは、「自分の行動を自分で選ばせる」こと。

自分で選ぶ行為は、レジリエンスの育みに役立ちます。

「今日のお洋服はどちらにする？」

こんな日常的なことも大切ですし、先程の事例に戻ると

「明日はそのお友達と遊びたい？それかやめておく？」
「明日はそのお友達に、何て話をしてみようか？」

こんな質問も良いでしょう。

日常生活において、小さなことでも自分で選ぶ経験をさせ、「〇〇ちゃんのアイディア」と自分で選んだことを意識させていくと、自分を大切にする気持ちが育ち、それがレジリエンスの育むにつながります。

親にとっては、子どもの落ち込みは気になるもの。

しかし、落ち込み経験は子どもにとって必要な経験でもあり、大切なのはその後の対応です。

ありのままの子どもを受け入れ、立ち直りを支援できるかかわり方を意識してみてください。